Treasure


 『 月夜の天使 』 Momonga 様 より 


※こちらの作品の著作権は、
『 月夜の天使 』Momonga 様 が有していらっしゃいます。
無断DL・無断転載・二次加工・再配布といった行為は厳禁です!
No reproduction or republication without written permission.


【犬夜叉〜沈思(ちんし)・・・物思い〜】





  《Momonga様のコメント》

Ikuすわ〜んvこんばんはv
最近、ちょっとロムすら出来ない状態でしたが、なんとか復活v
Ikuさんちに行こう!とスキップしてきました(笑)


[追記分]
こんなに小さいワンコのお絵描きにこのようなステキなSSが!!!!!
【今更】←好きな単語なんですよ〜…v(変ですか?)


       〜オエビコメントより抜粋〜(もの凄〜く 略:笑 (^^A)〜


  《管理人Ikuのコメント》

Momonngaさんが、オエビにいらっしゃる少し前、
お嬢さんが風邪とインフルエンザのダブルパンチだったそうです。

少し余裕が出来た頃に、
当サイトでのMomonngaさんのお年賀イラストアップページへの感想と一緒に、
素敵な犬君を投下していって下さいました。
ありがとうございます。^^

ではでは、イラスト感想v

なにやら大人なムードの犬君が頭かしかしと、されてますわね。
真っ直ぐに見つめる眼差し。その先にあるのは、かごめちゃんかしら?
広そうな背中、がっしりとした肩も男らしさを感じます。
何と言っても、肘まで覗く腕がいいよう・・・。(ぽっv)
本当にマウスで素晴らしい作品をお描きになられますわ。
モモンガさんなら、きっと犬君に照れもせずに、
大人な台詞を吐かせるんだろうなあ。
私には、照れない犬君は思い浮かばんですよ・・・。(^_^;A
「あのさ、分かってると思うけど、俺にはおまえだけだ。」
くらいまでですな。
モモンガさん、犬君の自信満々の犬君の愛のコトノハを紡いでやって
下さいな!

うちに来ると、犬君は大人な発言どころか、まともに会話すらしてくれません。
御免よ〜〜><
良かったら、読んでね。↓


*********************************************************

  『今更』


「犬夜叉の馬鹿!
 馬鹿、馬鹿、馬鹿!!!」

そう言い残すと、”おすわり”の言霊も叫ばずに、
あいつは井戸の向こうに消えていった。


かごめが消えた枯れ井戸を見つめ、
俺は髪に指を差し入れ、所在なさげに頭を掻いた。
暫くの間は、怒ったおまえが戻りそうもない事ぐらい分かってはいたし、
俺も、すぐさま飛び込んで、連れ戻しに行く気が起きはしなかった。

そのくせ、なかなかその場を離れる気になれずにいた・・・。





井戸の傍らで、おまえの泣きそうな顔を思い起こして、
俺は、おまえが残していった言葉を考える。


おまえが言いたい事は、俺にも分からなくはない。

でもな、長い間一人で生きてきた俺にとって、
気が長くなるほど一人っきりで生きてきた俺にとって、
今の【この一時】は・・・夢のよう。

十年前を振り返れば、
おまえには、きっと今日に続く幼い頃の幸せな想い出があるのだろう。
俺が振り返る昔は、果てもなく殺伐とした日々。
どれほど遡ってみても、孤独と蔑みと恐怖に揺れる眼差しが浮ぶ。

  おふくろと過ごした日々は、今はもう断片しか浮かばないんだ。



おまえが言いたい事は、俺にも分からなくはない。

おまえは、おふくろに貰った想い出を、
大切にしろと言いたいんだよな。

  でもな、
  おふくろと過ごした日々は、今はもう断片しか浮かばないんだ。



目を瞑り、遥かな昔を思い描けば、
溢れる涙をこぼさぬように、無理やり口の端に微笑を浮かべたお袋が浮ぶ。
俺に「すまぬ。」と謝るお袋の気丈な顔が浮かび上がる。

きっと、幸せな日々があったのだと思う。
世界はお袋一人に守られていたから・・・。
俺はお袋が誰よりも好きだった。

  でもな、
  おふくろと過ごした日々は、今はもう断片しか浮かばないんだ。



  残っているのは、
  俺が誰よりお袋が好きだったという【想い】だけ。



そんなこと、今更恥かしくておまえにも言えない。

だから、
『昔の事は何も覚えてねえし、思い出したいような思い出もねえ!』
って、言っちまった。

  幸せな思い出なんて、今はもう思い浮ばないんだ。
  切ない思い出しか、甦りはしないんだ。


  残っているのは、
  俺が誰よりお袋が好きだったという【想い】だけ。

  それじゃあ、駄目か?




  今の【この一時】は・・・夢のよう。
  
  おまえと過ごす日々は、夢のよう。

  今さえあれば、
  おまえさえいれば、
  それで俺は生きていける。

  それじゃあ、駄目か?





俺が口下手なのは知ってるだろう?

俺がおまえなしで生きて行けると思ってんのか?


・・・・・・おまえ、俺一人、置いて行きやがって!





「・・・・・・・・・・・・。」




「かごめの馬鹿野郎!
 馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、
 ばっか野郎〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」


「・・・・・・・・・・・・。」





白銀に煌く風がひらりと吹いて、
後には、冷たい風が吹き抜けていく 誰も居なくなった古井戸があるだけ。




                                − fin−



*******************************************************
                    (初書き2005.02.08/改訂2005.02.10)

どうやら、先にシビレが切れたのは犬君のようです。(^^ゞ
結局、犬君はかごちゃんが居ないと駄目みたいですね。


こちらの犬君の真摯な眼差しと、髪に差し込んだ指とが、
「考える人」を思わせてくれましたの。

>【今更】←好きな単語なんですよ〜…v(変ですか?)
変わってるかな?
如何なんだろう?
単にこれだけで切ったら、ちょっと投げやりな言葉だと思うんですけど、
それに続く、切り返しの言葉があると、いいですよね。^^
言葉って、ただひとつの単語の中に、
タロットカードのノーマル・ポジションとリバース・ポジションの両方を
含んでいると思うんです。
反対の意味の2つの言葉、
例えば、「聖」と「邪」の両面を持っていると思います。^^
そう思うと、能動的になるかなあと。
「今更」と思うから、あえて口にはしないけど、
示す「行動」から分かるだろv
とも、言えるかなあと思って、選んでみました。

お粗末様です。m(__)m







  初  掲  載 :2005年02月06日 当サイトオエビにて
当サイト初掲載:2005年02月23日             




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