Treasure


 『minの隠れ家』 min 様 より 


※こちらの作品の著作権は、 『minの隠れ家』 min 様 が有していらっしゃいます。
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【 犬夜叉〜ゴルゴ朔 2「戦闘編」〜 】




  《min様のコメント》

月曜日の夜に某所の文字チャットで「劇犬4」を「劇画調犬夜叉4コマ」と
Kさんが勘違いされたことから、劇画といえばゴルゴ13と連想されて
「ゴルゴ朔」を描く事に。

恐ろしくマヌケなイラストに仕上がってしまって…_| ̄|○|||
カラーにしたらエグかったので、雑誌のモノクロ扉風にしてみましたが、
Kさんのオエビに描いた顔だけの方がインパクトありましたね(ノ_<。

Ikuさんのお宅での初お絵描きがこれだなんて…自分的に涙ポロポロです。
今度はもう少しロマンチックなものを投稿いたしますです(握りこぶし)。


                        〜オエビコメントより転載〜


  《管理人Ikuのコメント》

本当に楽しい壊れ(?)チャットでございました。^m^
それにしても、minさんの画力は本当に素晴らしいです。^^

Kさん宅のゴルゴ朔だけだと思ったら、全身ゴルゴ朔まで描いて下さりました。
す、す、凄いです。><
本当に、びっくりしております。
よもや、ゴルゴ朔に第2弾があるとは思いませんでした。(マジで)(゚-゚)
こちらを開いた時、目が点になりましたもの。(うぷぷっv)
アレじゃない。アレじゃないv あれじゃな〜〜〜い♪
お絵描き時間をこそっと拝見して、またもや吃驚。(@_@)4時間・・・。
お絵チャでカラーからモノクロに変えられたせいとはお聞きしましたが、
物凄い執念(←すいません)を感じました。
よもや、これでminさんの絵柄が変わってしまったら、
如何しようかとハラハラ致しましたのよ。(←嘘です)
確かに、インパクトはあちらのどアップの方が上ですね。
先ずは、大爆笑!
見てはいけないものを見てしまったような・・・そんな危ない絵ですわね。><(爆)
手で顔を被いつつ、指の間からちらり見したくなる危ない魅力ですわ。^^

こちらの犬君(と言ってはいけないですね。ゴルゴ朔君)は、
そんな危なさはないのですが、じっと見つめて、・・・ぷっv 
(うひゃひゃひゃひゃ〜〜〜)^m^
と、いった”じわり”と効く絵ですわ。

あう、これまで見られて、minさんの画風がこんなのばかりだと思われたら、
どうしよ〜〜〜〜(゚-゚)
本当に、可愛いかっこいい、お茶目な犬君を描かれるのに〜〜〜><

それでは、イラスト感想をば・・・。
くぷぷっvぐあっはっ、はあ〜〜〜〜〜〜!!!!
今回も笑えます。
シリアスの極地言った感の、微笑みもなにもない、
淡々とした表情で技を繰り広げる冷めた達人の姿。
犬君の、
犬君の持ち味というか、
犬君のこれがあるから犬君ファンを止められないと言うべき、
心からほとばしる熱い血潮を”これっぽっちも”感じる事事が出来ない、
徹底したゴルゴモード♪
その冷ややかな冷めたお顔に突っ伏して大笑いいたしました〜。
お顔を親指で隠すと、((←わざわざ試してみた。ささ、一緒にやってみてv)
ちゃんと犬君の気持ち溢れる、動きのある素敵な作品ですのに、
ゴルゴさんのお顔になると、ちっとも熱さを感じずに、
一気に剣舞を舞ってるような静寂な空気が漂ってるわ。(^_^;)

それにしても、ポーズがまたすこぶる難しさ なんではないでしょうか?
でも、この持ち方って、逆手ですよね。
風の傷より、「悪即斬!」とでも言った方がいいようなムードだわ。
でも、こちらも含めて2枚もゴルゴを描かれてしまわれて、
絵柄に変化が出たら如何しようかと思いましたわ。
(杞憂に終ってよかったです。)


そうだ、minさんてば、こんな事↓書いてくれてましたわ。^m^
>今度はもう少しロマンチックなものを投稿いたしますです(握りこぶし)。

網広げて待ってよ〜〜〜っと♪


こちらのゴルゴ朔2「戦闘編」もSS(犬・じいにならんかもしれませんが)
書かせてくださいね。^^(わくわく)
まともにプロット立てずに、浮ぶイメージだけ書き始めますので、
どうなるか自分でもわかりません。
本当にどうなるんだろ。・・・はらはら、どきどき。

と、言っていた妄想です。↓


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 『真実の姿』



 ほ〜〜〜っ・・・。ずずっ。


午後の休憩にと、暖かい緑茶で喉を潤す。
今日も、小春日和のぬくぬくとした一日がゆっくりと過ぎて行く。
ここは、歴史ある某神社の境内。

可愛い孫娘は、久しぶりに帰郷して、今は学校に行っている。
孫娘は遠慮がちにではあるが、己が考えてやった休む口実を、
心から喜んでいると実感する。
ああ、爺馬鹿(じじばか)の幸せ。

「また、次を考えてやらねばの・・・。」
と、高く青い空の白雲を眺めつつ、老人はつぶやいた。
先日、手にした某書物は、相も変わらず傍らにある。



孫娘は【明日】には、また、あちらへ旅立つと言う。
【明日】と言えば【今日】。
決まって訪れるあの小僧を、少女の祖父は少し憎らしく思っていた。

あの少年がやって来ると、孫娘は”使命感”と”責任感”とやらに燃えて、
あちらに行ってしまう。
それが、祖父にはわずかばかりに、口惜しくも憎くもあった。
だが、今は・・・。





「おっせえよな。かごめの奴。」
翌日の約束にしびれを切らして、いつもの如く、井戸の方から少年が現れる。
相変らず、”お約束の”頃合いを寸分違ず(たがえず)やって来る。
”使命感”に燃える、せっかちな”時代がかった”少年に呆れつつ、
少女の祖父は声を掛ける。

「おまえ、約束は明日じゃろうが。
 相変らず、かごめの事となると、少しの時も待てぬ奴だな。」
「へんっ。///」
わずかに赤らむ頬は、祖父の言葉が”冷やかし”と聞こえた、その証(あかし)。
朴念仁の少年でさえも理解できる、その揶揄(やゆ)。
少女がいない寂しさを見透かされたような言の葉は、
真実だけに何も言葉を返せない。
ただ、言葉を放った祖父のみが、それには全く気付いてはいないのだが・・・。


「もう少し、待て。
 我慢のならぬ奴じゃのう。」

そう言っておきながら、
少年を見つめる祖父の瞳から、思わず涙が溢れる。

  はらはらはら、はらはらはら・・・。

止めどなく零れ落ちるその涙。
傾き始めた太陽の赤い光を受けて、きらきらと輝く。

先日来、心に宿る少年の健気さが胸を打つ。
夕暮れ間近の吹き抜ける秋風が少女の祖父の心へと忍び込む。
深紅の衣をまとった少年は、涙を流す少女の祖父を驚きを持って見つめる。
その時、少女の祖父の口から、思いがけない言葉が発せられた。


「おまえ、頑張っておるんじゃな。 
おまえ、一生懸命、かごめを守ってくれとるんじゃろう?」
「まあなっ。///
 俺には守るくらいしかできねえから。
 あいつには傷ひとつ付けさせたくはねえ。
 ・・・せめて、それぐらいはしてやりてえとは思ってるんだが、
 それすらも、なかなかできねえ。
 俺は、いつもいつも、かごめを(桔梗の事とかで)苦しめてるからな。」


「ところで、おまえ。
 戦いの折には、時として、別人のように変化(へんげ)するんだってな。」
「ああっ。///
 好きで(妖怪に)なるわけではないが、切羽詰ると変わっちまうらしい。」

「そうなると、無敵なんだと聞いたんじゃが。」
「まあなっ。///
 俺が俺でなくなっちまうから、できれば、そうはなりたくねえんだけどな。」

「たまには、黒髪にもなるんだって?」
「ああっ。
 朔の晩にはな。俺は半妖だから仕方がねえ。」


「恐い顔にもなると聞いたぞ。」
(ぴくっ。)
 ・・・恐い。
 ・・・・・・誰が言った?
 かごめか・・・・・・?
 やっぱり、(妖怪に変化した)あん時の顔は恐いのか?
 それでも、あいつは、・・・俺は俺だと言ってくれたけど・・・。」




  沈黙の時が流れる。



「いや、別に気にはしておらんらしいぞ。
 どんな(あんな)姿でも、おまえはおまえだから、かまわんと聞いたぞ。」
「そ、そ、そうか?//////」



  互いの誤解は誤解のまま、時が流れる。


祖父の脳裏には、大きな刀を振るう別人と変化(へんげ)した少年が浮かぶ。
左の手にあるは、先日来、手放す事ができない某書物。
それを眺めて、また、涙が押し寄せてくる。

「ところで、じじい。
 さっきから、その手にある絵草子は何なんだ?
 何か大切な物なのか?」

「いや、おまえが”この本の男”のようになって戦っておると、
 草太に聞いたんじゃ。
 だから、この本を手にすると、おまえが健気に思えてな。
 若い身空(みそら)で、こんな姿になってまで、
 かごめを守っておると思うと・・・。」


犬夜叉の目が点になる。
いくらなんでも、コレはない。

「・・・・・・いくらなんでも、
 俺ゃあ、こんな絵草子の”おっさん”なんかにゃならねえぞ。
 じじぃ!
 俺の【真実の勇姿】を、目ぇ見開いて拝みやがれ!」


少年は、すっくと、立ち上がり腰に帯びた獲物に手をかける。
気合を込め、精悍な面持ちで、今まさに抜刀しようと身構える。




「お・す・わ・り〜〜〜〜!!!!!」

そこへ、かごめの一閃が降りかかる。

ズギュ―――――――――――――ン!

ぐしゃっ。

「あんた、こんな所で(鉄砕牙を)変化させようなんて、どういうつもり?
 普通じゃないよの、あの(大きな刀の)姿は!
 時と場所を考えなさい。
 あんたは知らないだろうけど、(こっちじゃ)普通じゃないの!」

 (そうか、己も知らぬ【真実の姿】は、
  かごめがああやって、封印しておるのじゃな。
  可愛い奴じゃ。まことに優しい自慢の孫娘じゃわい。
  そして、犬夜叉も健気じゃわい。)



今日もまた、
あの本、【ゴルゴ13】第42巻を傍らに置く少女の祖父の瞳から、
感無量の涙が一滴(ひとしずく)零れ落ちる。


秋の夕暮れ、
孫娘を傍らに、目の前で潰れた蟇蛙(ひきがえる)と化した少年を想う。
向こうの世界で、孫娘の傍らで戦っているだろう”変化した”少年を心に描き、
茜の空を振り仰ぐ。






「そんなんじゃねえ。
 俺はそんなじゃねえ・・・。」

蟇蛙と化した少年のつぶやきは、少女の祖父の耳には届かない。







                                 ー 了 −


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またもや、やってしまいました。
minさん、Kさん、Nさん、第2弾です。
相変らず、じいちゃんの誤解は解けません。(^^ゞ
サブタイトルは、「誤解の上塗り」もしくは、「誤解のフーガ」と言った所でしょうか?

ところで、
かごめのママさんは、一体、どんな姿を想像しているのだろうか・・・。
はらはら・・・。
彼女のも恐い気がする。(゚-゚)

                (初書き 2004.11.29/改訂 2004.11.30)


※著作権につきまして、
こちらにアップするに当りまして、 min様のテキストコメント
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  初  掲  載 :2004年11月25日 当サイトオエビにて
当サイト初掲載:2004年12月07日             




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