Treasure



 『 チョコレートと砂糖菓子 』 くめんちょ 様より 


※こちらの作品の著作権は、
『 チョコレートと砂糖菓子 』のくめんちょ様 が有していらっしゃいます。
無断DL・無断転載・二次加工・再配布といった行為は厳禁です!
No reproduction or republication without written permission.


【 犬夜叉 〜緑風をまとって〜 】


 《くめんちょ様のコメント》

Ikuさん、お久しぶりです〜んv
この「ご無沙汰」にはちゃんと理由があったのですよ。

1万ヒットおめでとうイラを描いていたのです!Σ(〃▽〃 )あひゃっ。
相変わらずの構図ですが、愛はちゃーんとこもってますよv
良かったらお納めくださいませv できたてのホヤッホヤざますのv




               〜メールより抜粋(くめんちょ様転載許諾)〜


 《管理人Ikuのコメント》

くめんちょさん、ご祝辞ありがとうございます。^^

いや〜〜んv
とっても凛々しい犬君です。^^
私ね、くめんちょさんの描かれる犬君のとりこですの。^m^

しかし、メールでいただいてから、
・・・・・・早、一月も、・・・犬君を懐にしまいこんでましたわ。(^_^;)
あうあうあう〜〜〜〜っ><

ふふふv
犬君は、あそこも、ここも、もうもう、ぜえ〜〜〜〜〜んぶ、私のものだわ。^^
ああ、なんて、くめんちょさんの犬君は美味しかったんでしょう。(←?)

私、くめんちょさんの憂いを帯びた犬君、好きです。
お茶目な犬君、好きです。
そして、勝気な目をした、強気の犬君も大好きです。^^

のびやかな線画も、爽やかな彩色も何て美味しいのかしらv

実は,私、緑が好きv
新緑も、深緑も、だ〜〜〜〜い好きなんです。
くめんちょさん、爽やかな犬君をありがとうございました。


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  『銀色の想い出』


この神社の大楠(おおくす)は、枝を四方に伸ばし威風堂々と立っていた。
この葉擦れを見上げると、懐かしい想い出に心がほころぶ。
嬉しくって、幸せな、銀色の想い出。




強い日差しが照りつける、或る夏の日の午後。
緑陰の濃い大きなクスノキの木立(こだち)の下、穏やかなひと時を過ごす。


  「う〜〜〜ん、いい気持ちだよなあv」


日差しが痛いほど強いのに、煌きに感じる。
セミも鳴いてるのに、五月蝿いというより、元気が出る。
そして、
吹き抜けていく風は、一陣の涼。

青春と言うには、もっと色鮮やかな、この季節。
ふと、まどろみから目覚めると、
眼下に、ふんわりした長い髪がひるがえる。
白地に向日葵模様のワンピースの裾が揺れている。
大きな麦わらの”つば”からは、かすかに、さくらんぼのくちびるが覗いている。

  下を見下ろすと、飛び込んできた【この】光景。
  見知った匂いと違うけど、
  いつものあの匂いと違うけど、
  何やら、優しいこの匂い。

真下に見える少女に興味を覚える。

  誰だろう。
  何やら、あいつみたいな書物を読んでる。
  はははっv
  もう、飽きてらv

あいつが帰ってくるまでと、
のんびり昼下がりを過ごそうと、
御神木にて、まどろんでいた。

こちらの世界は、つい、気が緩む。
まどろみから覚めるまで、俺が気付かなかったなんて。

  俺も、やきが回ったな。

眺めていると、笑いがこみ上げてくる。
何やら、少女は小声で呟いているらしい。
・・・ふふふ、俺の耳には全て筒抜けだ。

何時までも、見飽きることなく眺めていた。

「夏休みの宿題って、どうしてこんなに理不尽なのかしら。
 物語を読むのって、嫌いじゃないわよ。
 でもね、・・・それなのに、感想を原稿用紙に2枚だなんて。
 お話ってね、読んだら心で味わうものよ。
 『作文に書く。』なんて思ったら、ちっとも素敵じゃなくなっちゃうわ。
 もう、い〜〜〜〜〜〜〜〜〜っだ!」

  くっ、くっ、くっv
  あいつと、おんなじこと叫んでやがる。
  『しゅくだい』とか、言ったよな。

時が過ぎ行くのにも気付かず、眺めていた。
ゆるゆると、時が流れる。


遥か彼方より、待ち人の足音が聞こえる。







それは突然、のことだった。

”ガサッ”と、枝を揺らして影が舞う。
目の前に、突然現れた、銀と緋色(あか)。
振り向いたそのヒトは、かすかに微笑むと、翔けて行った。

  「しゅくだいv 頑張れよ!」

再び、振り返ることなく、行ってしまった銀色の夢。
風が、一瞬、吹きぬけたようだった。




アレから、どれくらい時が経っただろう。
あの後、家は引っ越してしまって、以来、ここに来るのは久し振り。

少女の頃の、
あの銀の色した あの人は、・・・今は、如何しているのだろう。
あの銀の色した あの人は、・・・ほんとうにいたのかしら。

私の夢に住む貴方。
葉ずれと、銀と、あの笑顔。


この神社の大楠は、今も変わらず、枝を四方に伸ばして立っている。
この葉擦れを見上げると、懐かしい想い出に心がほころぶ。
嬉しくって、幸せな、銀色の想い出。
私の夢に住む貴方。
私の心に住みついた、・・・・・・あの日の、銀の夢のひと。



                     ―― 了 ――



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ああ、犬君と逢えたのは一瞬だったわ。
もっと、楽しくお話できると思ったのに。
やっぱり、犬君はかごちゃんがいいのね。(T_T)
いいけどさ。
くめんちょさん、素敵な犬君をありがとうございました。
あんまり素敵なので、露骨なドリームにできませんでしたわ。(くそうっ!)


※著作権につきまして、
こちらにアップするに当りまして、くめんちょ様のテキストコメントの転載許諾、
および、感想SS付記の許諾を受けております。






初  掲  載   :2004年07月25日  メールにて

当サイト初掲載:2004年08月24日







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