其の壱:
犬夜叉にとっては相変わらず可愛くって仕方がない最愛の奥さんで、彼は暇さえあればかごめにぴったりくっついていそうです。女性陣が周囲に居れば木の陰からでも見守りながら……。←それって妻のストーカー???(苦笑)
かごめの視線の先にはきっと犬夜叉がいますよね。
嬉しいやら、照れるやら。二人は何を話してるのでしょうか?
其の弐:
かごめちゃんに熱いまなざしを送るどこかの大馬鹿野郎の視線に気づいた犬夜叉が焼きもちでも焼いて、それがかごめにとって何とも嬉しくもあり。そんな犬夜叉に思わずくすりと笑みが漏れた瞬間かもしれない。
其の参:
どこかのお間抜け男(というか、お殿様)をきっぱりと退けているなんてシーンも良さそうです。
「巫子殿、あなたは美しい。それがしの妻となってはくれまいか?」
な〜んていう馬鹿殿相手に。
かごめちゃんは苦笑。犬夜叉はきっと激怒でしょう。
そんな日々が繰り返される犬夜叉とかごめの飽きないラブラブな日常のひとコマ。
そんなひとコマを台詞オンリーでピックアップしてみました。
さて、どのシーンでしょうか?
『それもまた、しあわせな日常』
「そこの巫子よ、そなたは美しい。わしの元に上がれ」
「申し訳ありません。わたしはこの村の巫子をさせていただいておりますので、あなた様のお気持ちには添えません。お許しくださいませ」
「何を申す。巫子など他の者と代わればよいではないか。 わしはこのあたり一帯の庄を治める者ぞ。わしの命に従わえぬのか?」
「……」
「どうじゃ!」
「それでは、正直に申し上げますが、わたしは夫ある身。たとえ、この村の巫子を止めようとあなた様の意には添えません。申し訳ありません」
「なに? 夫だと? そんな輩、わしが蹴散らしてやる。わしの方が強いぞ」
「夫を愛しております。お引き取り下さいませ」
「ならぬ!」
「ふっ……、仕方がないわねえ。犬夜叉、ちょっと来てぇ。困ったことが起きたの」
「おぬし、大きな声を張り上げおって、それでこの場がどうにかなると思っておるのか」
「はい。わたしの愛する夫は、わたしが困っていればどこに居たってすっ飛んで来てくれますから」
「かごめ、どうしたんだ?」
「なに?」
「犬夜叉。この人がね、わたしのこと、勝手に奥さんにするって言うのよ。あ、もしかすると、奥さんじゃなくってお妾さんになれかもしれないか。それで、邪魔なあんたを蹴散らすんだって」
「はあ? この馬鹿、何言ってやがんだ」
「お、お、おまえ……」
「てめえ……、かごめはおれの妻だ。おれの女に手を出そうなんてやつは、許さねえぞ」
「その姿は……。おまえ、妖怪なのか!」
「悪いかよ、おれは半妖だ」
「巫子よ、おぬし、こやつに惑わされたのか?」
「ちょっと、お殿様! わたしの夫をそんな風に言わないでよ。妖怪だとか、半妖だとか、人間だとかはわたしたちには全然関係ないわ」
「かごめ」
「巫子よ……」
「いい加減にしねえと、てめえ、ぶっ殺すぞ!」
「犬夜叉、ストップ。それは言い過ぎ」
「犬夜叉を悪く言わないで! わたしは別にこの人に惑わされたわけじゃないわ。わたしはこの人を、犬夜叉を、誰よりも愛してるだけよ」
「とっとと去りやがれ」
「……」
「けっ!」
「まあ、あのお殿様ったら根性ないわねえ」
「かごめ!」
- fin -
な〜んてね。
其の参でした。この夫婦ときたら、いつまでたってもラブラブで、歯が浮くような台詞をさらっとお互いに言いそうです。(笑)
どうやら、一度や二度の話ではないようですね。ほんと、日常♪
かごめは、桔梗とは違って別段医療者に向いているわけではないと思います。どちらかといえば、ミミズに悲鳴を上げるのと同様に、血まみれの怪我人や、病に苦しむ人を前にしてオロオロしてしまうかもしれません。
その一方で、かごめならば、ただただ目の前に居る誰かの力になってあげたいと、非力を自覚した上で思いそうです。
桔梗が薬師であり医者に近い医療者であったことを思えば、かごめの基本は看護者であり、心の癒しをする者のように思います。
それでも、最初はガクガク震えながらであっても、未熟な技術のままでは誰も助けてやれないと、頑張って楓のような医療者に近づいて行くのかなと思ったり。
厳しくも優しい師がいることって、ある意味幸せなことですよね。
かごめには、諦めない、いつだって未来に希望をつなぐ存在であり続けてほしいと、吐夢さんのかごめを眺めながら、エールを送りたくなったのでした。
それにしても、きちんとした小話に仕上げないのか、Ikuさんときたら……。
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