Treasure


 あゆか 様 

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・・・ 2005年 年賀 (?)・・・


【 霊光 】




※ 某所で一目惚れした、あゆかさんの美麗犬君を、所望してしまいましたのvvv ^m^
   ああ、欲深い私だこと〜〜♪
   そして、心優しいあゆかさんが、当サイトオエビにお持ち下さいました。
   ありがとうございます。m(__)m




  ≪あゆか様より≫

Ikuさん、明けましておめでとうございます。
今年もまた、よろしくお願いしますねv

少し遅くなっちゃいましたけど、某所での絵をお持ちいたしました。
いつまでも自分のPC上でいじっていると、キリがなくなってきたので、
えいっとおいていかせていただきますー。
(元絵は別にありますが;;顔、変わっちゃいました)

.................................................................
(追記分)
キーンッと冷たい朝の湿った空気の中っていうのが場面のイメージで、
心を許した仲間と一緒にいられるあったかい場所がバックにちゃんとあるけど、
たたかいのある厳しい外の状況との狭間に出てきていて、
ぎゅっと身体が引き締まっているけど、前へ進むぞっていうエネルギーと
余裕はあるっていう感じなんです。(表現できているかは別として…;;)

私の絵ですが、Ikuさんの所に載せて頂いたものは、
Ikuさんのお好きに(よろしければ)どうぞお持ちくださいv
これの元絵も、私はかまわないんですけど…


                        〜オエビ・コメントより抜粋〜

≪管理人より≫

あゆかさん、明けましておめでとうございますv

とっても、素敵ですわ。^^
おねだりした甲斐がございましたな。^^(突っ込んだ・・・の間違いかも)


何度拝見しても、背景の描き込みが重厚で素晴らしいです。
更に、差し込む光に煌く犬君の髪とか、衣の縁とか、
陽に照り映える岩肌とかもいいなあ。
物凄く壮大な犬君ですわv・・・上品だし。
あ〜〜っ、本当に、つくづくいい男ですわ。犬君てばv

本当に、ありがとうございました。
時期も時期なので、まるで今年最初の太陽の光を背に受けているようです。^^
ああ,満腹v

何だか、朝日が更に清冽な感じがしているるような。

そう思って、あちら様を再度覗きに伺って、
ふたつの作品で時間の経過があるような感じなんです。
崖の上で、遠くに望む水平線の向こうより昇り始めた朝日の煌きが、
刻々と移り変わるその刹那に、”もの想う”と言う感じ。
こちらは犬君の目線も真直ぐ前を見据えた感じで、
あちらは少し物想い気味な、やや伏し目がちな感じで、
少し異なってますし、どちらが先とは言えないのですが、
(その捉え方で二通りの展開がありそうです。)
この短い狭間の時間に、犬君は本当に、何を思うんだろうか・・・。
闇から光の時間へと変わるだろうそんな狭間の空間に酔いしれました。

>私の絵ですが、Ikuさんの所に載せて頂いたものは、
Ikuさんのお好きに(よろしければ)どうぞお持ちくださいv
これの元絵も、私はかまわないんですけど…
わ〜〜んv、如何しよううvvv嬉しいなv
如何しよう〜vと思って、ひとまず、元絵も保存させて頂きましたわ〜。\(^o^)/
ちょいと、落ち着いてから、考えますね。

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  『世界は光で溢れている』


  闇を見い出したのは己。
  闇を見つめていたのも己。

  そして、闇に溺れていたのも己自身。



寒い季節が到来していた。
未だ、雪こそ散らつきはしないが、朝晩の冷え込みは厳しい。
そんな折、山中で偶然見つけた洞穴は、心からありがたいものであった。
周囲の岩肌が風を遮り、その中央で囲んだ燃え盛る焚き火をぬくもりに、
一行は深い眠りへと誘(いざな)われた。
凍える心配をせずに居られる幸せに、一行は感謝を込めて、その安らぎを享受した。




ぱちっ、ぱちぱちっ。
炎のはぜる音が、少年の意識を浮かび上がらせる。

傍らの少女は、あちらの世界より持ち込んだ羽毛の袋に包まっていた。
もうひとりの少女は、柔らかな布を被って、古くからの友と未だ夢の世界にあった。
反対側で火の番をしていたはずの法師も、
いつのまにか、子狐を抱いて夢の世界にまどろんでいた。

未だ、仲間は深い眠りの中。



人ではない【半妖】は、浅き眠りより、一人、覚醒する。
長いまつげに縁取られた金の双眸が、
焚き火の炎に照らし出され、きらりと光を跳ね返す。
朝にはまだ少しある闇の中、火勢の弱くなった火に薪をくべ、
仲間の安らかな寝顔を後ろに、己の分身を手に外に出る。

炎を背にした洞穴の外は、未だ深遠なる闇。
頬に当る風に遠くの”潮”を感じて、【半妖】は大地を蹴る。


【半妖】の瞳は、闇を見透かす。

かつて、身も心も闇に溺れていた。
己を否定し、己を哀れみ、果てもなく荒んでいった。


  闇を見い出したのは己。
  闇を見つめていたのも己。

  そして、闇に溺れていたのも己自身。


求める答えは、はじめから己の内にあった。
それでも、見えぬのが、己の心。

今は、わずかな光を己の内に見出した。
全てに答えが出ているわけではない。
意識の深淵に沈んだ答えを、
ひとつひとつ表層に手繰り寄せては、噛み締める。

  世界は光に溢れている、と。
  世界は愛に満ちている、と。
  世界が己を愛(め)でている、と。



森を、
連なる山並を、
遥か彼方の海までも、

世界を見晴らす崖に立つ。
【半妖】は、澄み切った冷涼な大気を胸いっぱいに吸い込む。


どれほど、闇を見つめていたのだろうか。
妖だけに映る、闇の世界。
どれほど、時が経ったのだろうか。
キンッと張り詰めた冷たい空気の中、
東の空が、漆黒から徐々に白んでいく。
星々が、やがて来る「朝」に飲み込まれていく。
眼下に広がる世界に、色が戻って来る。


今日、はじめての光の一閃を、瞳が捉える。

  己は闇に生きる 【妖】
  己は光に生きる 【人】

ふたつの世界で、その身は生きる。
   
  【妖】の力で生きる。
  【人】の心で生きる。
  
相反するふたつを、その身に併せ持つ。

  世界に光が満ちてくる。
  心に愛が満ちてくる。
  世界の全てを愛(め)でている。



潮騒が遠くから、聞こえ来る。
吹き抜ける風と共に、潮の香が鼻を擽(くすぐ)っていく。
微(かす)かだった光が、束となって突き抜けていく。

風に舞う銀糸に、
風をはらんだ衣の裾に、
朝風を受ける己の心に、光が束となって突き抜けていく。




煌く朝日の中に、清冽な光と対峙する俺がいる。

未来を夢見る俺がいる。
未来を模索する俺がいる。


煌く朝日の中に、昨日より大きくなった自分を誓う。

真直ぐに、光を見据える俺がいる。
真直ぐに、己を見据える俺がいる。

煌く朝日の中に、昨日より大きくなった自分を笑顔で誓う。




さあ、朝だ。
新しい朝が始まる。
朝風を背に、
冷涼な大気に向かって、蹴り出そう。


俺の仲間が目を覚ます。
煌く瞳で、迎えに行こう。


さあ、朝だ。
今日も、未来に、一歩蹴り出そう。
俺の仲間が待っている。



                              ー Fin −



************************************************************
                   (初書き2005.01.07/改定2005.01.21)

犬君、”あさぼらけ(あけぼの)”のモノローグだわ。
何故にこんなに長くなったのだろう・・・。
もうちっと短くても、何ら問題ない気が致します。(^^ゞ

今年もきっと、こんなお間抜SS書いてると思います。
今年も宜しくお願いいたします。m(__)m

※注意※
最初にお届けした感想メールに対する、あゆかさんよりの返信メールにあった、
>「朝方のキンッと冷たい空気の中での少し張り詰めた雰囲気」
といった記述を拾わせて頂きました。^^

実際、あの折に、私も同じようなイメージだとお伝えしたこともあって、
あゆかさんの表現された「キンッ」をどうしても、入れたかったんです。
それ以外は、朝っぱらから戦いというほどの緊張感ではなく、
バックボーンに仲間が居ることを前提としての、
心の中で意識する、前向きで、自分を奮い立たせるような緊張感というか、
高揚感が出せたらなvと思って、綴らせて頂きました。

それが、あゆかさんのお持ちになっておられたイメージに近かったのが、
とっても嬉しかったです。
そして、あゆかさんの下さったコメントより、
私の書きたかった世界もあゆかさんに近かったことが、とても嬉しかったです。

ところで、こちらの作品が如何にお気に召されようと、
ここからDLしてはいけません!

こちらは、あゆかさんに直接所望して、頂いた贈答作品です。^^

それはそうと、文中の元絵って、あちらの方って、どんなのだろうと思います? ^m^
気になられる方、イラストにonマウスしてみて下さいなv
考えた結果、こういう事になりました。^^







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