[088]：『星の契り』

　　The interval of the night and dawn of low moon
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　　朔の夜・黎明の朝
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　２００７　暑中お見舞い

　　　　　～　星の契り　～

（ＳＳ「星の花」ロングVr．はイラストタイトルをクリック↑）

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　『　星の花　』

この花を目にすると、俺は何一つ変わっていないのだと自覚する。
この花を手にすると、ずいぶん変わった自分に苦笑する。

見上げる星は、あの日と同じ。
俺はおまえを求め、空（くう）を抱きしめる。

おまえに出会って、俺は愛しいという想いがこの世にあると知った。

見上げる昊（そら）は、あの日と同じ。
俺は今、この腕に幸せを抱きしめている。

俺の傍らには友がいる。
俺の腕の中には愛しい者がいる。

あいつに出会って、俺は幸せという想いがこの世にあると知った。

おまえが愛しい。
あいつが愛しい。

愛しさに限りはない。
愛しさに終わりなどない。
愛しさに理由（わけ）なんてない。

俺の想いをこの花に託す。
おまえの名を冠した青い花。

おまえに出会って、あいつに出会って、俺は、今この時を生きている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　－　了　－

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（初書き2007.07.17）

『２００７年暑中お見舞い　星の契り』

ふたりの女を最期の瞬間まで深く深く愛し続ける犬君も私的にありなのですが…。(^^A

２００７年夏、原作も佳境に入ってきたと実感したあの頃。
桔梗昇天から一年。
あと何度こんな季節のご挨拶ができるのかなとふと思いまして、久方ぶりにこんな企画をしてみました。

我が家はやっぱり情が深い犬夜叉一押しサイトだと思いまして、「犬夜叉から大切な人への想い」をコンセプトに、当時加工３種類とこちらのショートＳＳのロング版（犬桔梗＆犬かごバージョン）を暑中お見舞いとしてＤＬＦとさせていただきました。（※現在は終了しています。）←click

2007/07/07初描き

Iku

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