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『 俺のハニー・キャットｖ 』 「犬夜叉、四日後には戻るからね！ ･･･ 分ったわね。 分かっ・た・わ・ね ！ きっとよｖ」 いつも以上に声高らかに宣言して、あいつは井戸の向こうに消えてしまった。 でもよ、何やらいつもと違うおまえの表情が気になって仕方がない。 秋風に吹かれていると、寂しさが忍び寄ってくる。 「へんっ！」 おまえが言うより早目に井戸に飛び込んだのは、いつもの通り。 そう、別に胸騒ぎがしたわけじゃない。 いつもの ”決まった” 頃合のお迎えさ。 井戸の向こうは、秋祭り。 ―― と言うわけではないが、何やら南瓜がゴロゴロしている。 絵草子や 『てれびぃ』 とか言われるあの ”箱からくり” にも、奇妙な南瓜が現れる。 どうやら、こっちの世界では 『南瓜祭り』 でもやってるらしい。 「犬の兄ちゃん！ ねえちゃんのお迎え？ それとも、遊びに来たの？」 「へんっ、迎えに来たに決まってんだろうが！ かごめの奴、今日になっても、まだ帰ってこねえからよ」 「でも、ねえちゃんてば、そっちに行くのは明日だって言ってた気がするけどね。 どっちにしろ、今夜はねえちゃんの学校で文化祭を兼ねた 『ハロウィン・パーティー』 があるはずだよ。 だから、今夜向こうに行くのは無理だよ」 「夜だとぉ？ ”がっこ” とやらは、夜までやるのか？」 （俺のいないところで、夜までなんて ･･････ 危ねえじゃねえか。 俺の目の届かないところで、あいつが ･･････。 どうにかなったら ･･･、どうにかなったら ･･･、どうにかなったらどうするんでぃ！） 「ねえ、兄ちゃん！ ひとりで何か盛り上がってるみたいだけど、今夜、僕と一緒に行ってみる？」 「おおおっ、草太も行くのか？ それじゃあ、俺が ”ちいせぇ” おまえに付いてってやらぁ。へんっ！」 「ありがと」 （無理しちゃって ･･･。 兄ちゃんて、本当に可愛いや） 満月の下、匂いを辿ってあいつを探した。 今夜は俺もこのままの姿でいい特別な夜らしい。 かごめも何やらの扮装をしているとか ･･･。 そう ･･････、 頬を少し上気させ、 その真っ黒な瞳を潤ませて、 長い尻尾とピンと立った耳した黒猫が ･･････ 俺に微笑みかけたんだ。 どうやら俺は、魔法に掛かっちまったらしい。 その猫はこう言ったんだ。 「 い・ぬ・や・しゃあぁぁんｖ ･･････///」 「 か、 ご、 め ･･････//////」 かごめが、とろんとした瞳で俺の腕に飛び込んでくる。 俺の衣に顔をうずめて、擦り寄ってくる。 「おい。匂い嗅いでるのか？ おまえ ･･････どうしたんだ！ （おいおいお〜〜〜〜い）」 「きゃ〜〜〜っｖ かごめったら、だいた〜〜ん！！ でも、少し ”パンチ” にワインを垂らしただけなのよね。 あんた、むちゃくちゃお酒に弱いんだ。 ふふふっｖ でも、飛び込む相手を間違えないのは流石だわ。 犬夜叉君、役得だわね♪ お後は宜しく〜〜ｖｖｖ」 いつかの、あのかごめの友達が、そう言った。 そりゃな、 嬉しいけどな、 俺の理性はどうしてくれる。 俺の子猫は、今、俺の上 ･･････。 「にゃおんｖ 犬・夜・叉ぁんｖｖｖ///」 ああ、 ･･････ 胸騒ぎが当っちまった。 ほんと ･･･、おまえって ･･････、あぶねえ奴だよな。  − FIN −************************************************************************* ( 初書き2004.10.29/改訂2005.10.13)完璧にお笑い駄文です。(ﾟ-ﾟ) 犬君、押し倒されましたわね。（笑） さあ、犬君は理性が勝ったのか？ 少なくとも私は、理性に負けたけど、一目を気にして、すたこらさっさｖ だと思いますが･･･。 犬君、かごちゃんの媚薬はワインだそうです。よく覚えておくように！ しかし、犬君にとって、かごちゃんの”何”が危ねえんでしょうか？ ふふふっｖ受けの犬君も楽しいなあｖ イラスト「犬かご〜猫さんの勝ちｖ〜」より
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