『犬かご〜 スィート・ハロウィン〜』イラスト〜イメージSS『スィート・ハニーv in Oct.31』〜   







  『 スィート・ハニーv in Oct.31 』




漆黒の暗幕を背景に、煌く星々と、茫洋と光を放つ満月の ――、
まさに、そう形容したくなるこの特別な夜。


闇の中、
風に流るるが如く、月の光を受けて輝くその銀の糸。
それは、夜陰に放たれた流星の如し。













「ねえ、犬夜叉v
よく、そんな格好する気になったわね。
あんたが、こっちの服なんて着るとは思わなかったわ。
ねえ、どうして?」





「・・・・・・・・・・・・」
「何とか言いなさいよ!ちょっと、犬夜叉!」






「草太が言ったんだよ。
今夜ばかりは、俺が俺でいられるからって。
それから ・・・、
おめえを一人でほっといたら、
おめえが 「ぱあてい」 とかいうやつに、他の奴と行く ”ハメ” になるって ・・・、
言うからよ ・・・」





「それ、嫌なの?」
「・・・・・・」





「別にどうでもいいの?」
「行かなくちゃならねえなら、俺がついてってやる」





「ふ〜〜ん、嫌だからって訳じゃあないんだ」
「馬鹿野郎! 嬉しいはずねえだろ。 おまえの隣にいるのは、俺だろうが!」





「そう? そう思ってくれてる?」
「あったりめえだ。 //////」





「犬夜叉v 嬉しいv //////」
「おうっ。 ///」













大切な姫君宜しく、少女を胸に抱いて空を飛ぶ。





  漆黒のマントひらめかせ、

     銀の絹糸をなびかせて、

        腕に収まるただ一人のウィッチとともに、宙(そら)を往く。

















「ところで、犬夜叉v
あんたって、魔法使い?それとも、吸血鬼?」
「おまえには何に見える?」





「う〜〜んとねv
私だけに魅入った吸血鬼で、私だけの魔法使いかな?」
「けっ、違えよv
おまえが魅入った吸血鬼で、おまえだけの魔法使いだろ?」





「・・・・・・ それって、すっごい自信過剰な台詞じゃない?」





「違ってるか?」
「・・・・・・ 違ってない」










「そういうおまえも、俺が魅入った、俺だけの魔女なんだろ?」
「・・・・・・ そうみたい」












銀の魔法使いが腕中の魔女に甘い口付けを落としたのは、
誰も知らない屋根の上。





見咎めたのは、夜空に浮かぶ満ちた月だけ。
















         ふたりの邪魔をする者は、

                   ・・・・・・ この世の何処にも、

                                誰もない。










− FIN −



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( 初書き2004.10.31/改訂2005.10.14)
柚月さん、どうもすみません。(^^ゞ
うちに連れ込まれると、この手のどうにもならない駄文感想SSが付いてきます。
平に、平に、お許しを!!!
しかし、私にはどうにも浮かばない甘いシュチュvお話も犬君攻めでドロ甘いです。
勇気を出して、お願いした甲斐がございました。
柚月 さん、どうもありがとうございました。vvv
イラスト「犬かご〜 スィート・ハロウィン〜」より


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【Iku-Text】

* Thanks dog friends ! *

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