〜 『犬夜叉〜 Shall we dance ? 〜』イラスト〜イメージSS『Shall we dance ?』〜
『 Shall we dance ? 』 夜空に煌くあまたの星々。 そして、魔物に命を吹き込む満月の下、 静かに、静かに、 ”その”夜は更けてゆく ・・・・・・。 「おまえを待っていた」 そう、 年に一度のこの満月の夜を ・・・・・・。 夢にまで見た愛しい”乙女”の白く柔らかなその御手(みて)に、 黒衣をまとった夜の闇に住まう麗人は、微笑を湛え手を差し伸べる。 昼の光のうちに生きるおまえ。 夜の闇の深遠に棲む己(おのれ)。 本来、混じらぬ「生」が交差する特別な夜。 今宵、 おまえの手を取って、 おまえをこの腕に閉じ込めて、 おまえのぬくもりを感じていたい。 おまえの瞳に己を映し、 おまえの唇を己で塞ぎ(ふさぎ)、 おまえの柔らかき首筋に俺の【徴(しるし)】を刻むべく。 見据えられし”乙女”は、すでに夜の闇に住まう麗人の獲物。 その夜の始まりより、”乙女”自身が望んだ事。 夜の闇に住まいし麗人が願いし事。 「 Shall we dance ? 」 ふたりの願いが、混じらぬはずのふたつの世界を結び合わせる。 互いの瞳に己を映し、 互いの指を絡ませて、 互いの熱を分け合うほどに、近く近く閉じ込め合って、 互いの時を止め、ふたり寄り添う。 「かごめ ・・・・・・」 「犬夜叉 ・・・・・・」 互いの瞳に互いが宿る。 星降る夜の「魔」に魅入られし夢の時 ・・・・・・。 「おい、かごめ。 おめえ、何やってんだ? こんな事してて、いいのか?」 (あんた、何で急に口が悪くなるのよ。 珍しく、ロマンチックな台詞言ってたくせに ・・・・・・。 そう、珍しく ・・・・・・) 目の前にいたのは、いつもの緋衣をまとった ・・・・・・ あなた。 口をへの字に曲げて、覗き込むあなたが目に映る。 「おめえ、本当にいいのか? 気持ち良さそうに寝てたけど、明日は『てすと〜』とやらがあるんだろ?」 「・・・・・・」 「おいっ! ・・・・・・起こしちゃ悪かったのか?」 − FIN − ************************************************************************** ( 初書き2004.10.23/改訂2005.10.12) う、う、う、「夢落ち」になっちゃたわ>< 夢恋詩さん、真にすみませ〜〜〜〜ん。m(__)m さすがに、ここまで華麗な”まっとう”犬君(←笑)では、どうやってもパラレル以外のお話作れませんわ。 それを避けると・・・これしかないような・・・・・・。 かごめちゃん、夢から現実へ。頭から血が引いてますな。( ̄∇ ̄) イラスト「犬夜叉〜Shall we dance ?〜」より |
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