〜 イラスト『夏の思い出v』 〜イメージSS『金と黒』〜  












  『 金と黒 』





「ねえ、あの日の海の色って、覚えてる ? 」
「色? 」






「そうよ。
あの日はね、
あんたの髪がキラキラ光る青銀で、
あんたの瞳が海の色を映して青くって、・・・ とっても綺麗だったわ」




「それって、海の色した  を見てたって事じゃねえのか?」





「そうなのかな?それしか覚えてないんだけど。
それじゃあ、あんたはどうなのよ」



「俺が見てたのは ・・・・・・、
 おまえの黒い瞳に映った ”蜜色” だけだったけど ・・・」






「それってさ ・・・、もしかしてさ ・・・」









「あのさ」


「何?」







「今 ・・・・・・、もっかい見てえんだけど ・・・・・・」







「あの日の蜜色を ・・・」














「いいか? 」




















「・・・・・・ うん」
















「もっと近くで、いいか?」












「そう、もっと近くに ・・・・・・」





















あの日の強い夏の日差しは、
今では涼やかな高い空へと変わったけれど、

互いの瞳が捉えたものは、あの日と同じ青く染まった「金」と「黒」 




ー 了 ー



*************************************************************************
(初書き2004.09.23/改訂2005.10.20)
”あの”夏の日の想い出ですなv あのって、夏のコラボで書いたSSですが。^^
何度も返す波のように・・・・・・。
いったい、あの時何やったんでしょうか?
イラスト「夏の思い出v」より





【Iku-Text】

* Thanks dog friends ! *

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送